米下院、議事堂襲撃事件の独立調査委員会設置法案を可決

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共和党下院トップのケビン・マッカーシー院内総務(写真左)と野党民主党のナンシー・ペロシ下院議長(写真右)/Getty Images

共和党下院トップのケビン・マッカーシー院内総務(写真左)と野党民主党のナンシー・ペロシ下院議長(写真右)/Getty Images

(CNN) 米連邦議会の下院は19日、今年1月に起きた連邦議会議事堂襲撃に関する調査を行う独立した委員会を設置する法案について採決を行い、賛成252、反対175で下院を通過した。同法案に対しては共和党から35人が賛成に回った。

共和党議員の離反は共和党指導部やトランプ前大統領との大きな分断を示唆している。指導部やトランプ氏は法案に反対するよう促していた。

法案は今後、上院へ回されるが、共和党からの抵抗が強くなっており、その後の展開は不透明だ。

一部の共和党員は、今年1月6日に起きた連邦議会議事堂での襲撃事件について、暴力を過小評価し、トランプ氏の見ている現実と歩調を合わせる姿勢を示していた。今回の投票でも依然として大部分の共和党員が反対の姿勢を示した。

何人の下院の共和党員が指導部を支持する姿勢を示すのかがわかるため、今回の投票結果の賛否の差が、何人の上院の共和党員が法案を支持するのかを示唆する重要な指標となりそうだ。採決を阻止する議事妨害「フィリバスター」を回避するには60人の賛成が必要で、上院では少なくとも10人の共和党員からの賛成が必要となる。

上院共和党トップのマコネル院内総務は19日、法案に反対する姿勢を示したが、記者団に対して、積極的に共和党員に反対に回るよう指示するかどうかについては言及しなかった。共和党で穏健派のコリンズ議員は自身が支持に回るには法案に修正が必要だとの見方を示した。

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