トランプ氏の親族名乗り「寄付金」集め 男を逮捕
(CNN) トランプ前米大統領の親族を装って選挙運動への寄付金を集め、自分の懐に入れていたとして、米ペンシルベニア州在住の男が8日に逮捕された。
マンハッタン連邦地検によると、ジョシュア・ホール容疑者(22)はトランプ氏の再選を支援する架空の団体を宣伝し、SNS上に同氏の親族を名乗る複数の偽アカウントを設けて、全米の被害者数百人から計何千ドルもの金をだまし取った疑い。偽アカウントのフォロワーは合わせて10万人を超えていた。
ホール容疑者はSNS上で、トランプ氏の弟、故ロバート氏や息子バロンさん(15)の名をかたっていた。
トランプ氏の姉エリザベスさんを名乗るツイートに、同氏本人が「ありがとう、エリザベス」とコメントを返したこともあった。
インターネットの資金調達サイトでも寄付を集めようとしたが、必要な書類を提出しなかったためにアカウントが閉鎖され、失敗に終わったという。
事件の捜査には連邦捜査局(FBI)も協力した。通信詐欺と悪質な身元詐称の罪で有罪となった場合、最大で禁錮22年の刑を言い渡される。
ホール容疑者は昨年、米紙ニューヨーク・タイムズに対して「悪意はなかった」と主張し、トランプ氏の支持者らに呼び掛けて「楽しもうと思っただけ」と話していた。