トランプ氏の利用停止、少なくとも23年1月まで 米フェイスブック
(CNN Business) 米フェイスブックは4日、トランプ前米大統領による利用を少なくとも2023年1月7日まで停止すると発表した。23年1月7日はトランプ氏が最初に利用停止処分を受けた日から2年に当たる。
フェイスブックは2年後の時点で、利用再開を認めるか改めて判断する方針。
今回の措置により、トランプ氏が22年中間選挙の前にアカウントから投稿することは不可能になる。ただしフェイスブックは、24年大統領選を前に利用停止を解除する可能性は排除していない。
渉外担当のニック・クレッグ副社長によると、2年の期間が終わり次第、フェイスブックは専門家の意見を踏まえ「公共の安全に対するリスクが後退したか」を評価する。暴力の発生や平和的な集会の制限、その他の社会不安の兆候を含む外部要因を評価した上で、依然として公共の安全に対するリスクがあると判断した場合、利用制限を一定期間延長し、リスクが後退するまで再評価を続けるという。
利用停止措置は、トランプ氏の支持者による米議事堂襲撃事件を受けて導入された。クレッグ氏は2年という停止期間について、こうした扇動行為から安全な時間が経過し、トランプ氏らに対する抑止となるのに十分な期間だと説明。違反の重大性と釣り合う措置だとも述べた。
フェイスブックは今年1月、トランプ氏の利用を無期限停止にする前例のない措置を取った。これに対して外部の監督委員会から、処分の内容が恣意(しい)的だとの批判が出ていた。
トランプ氏は声明で、フェイスブックの決定は自身の支持者への「侮辱」だと述べた。