初のイスラム教徒の米連邦判事が誕生、上院が承認
(CNN) 米上院は10日、ニュージャージー地区連邦地裁の判事にイスラム教徒の連邦治安判事、ザヒド・クライシ氏を任命する人事案を承認した。初のイスラム教徒の連邦裁判所判事となる。
民主党のシューマー上院院内総務は採決前の議場での演説で、イスラム教は米国で3番目に大きな宗教だと指摘。「クライシ氏は米国の歴史で初めて、合衆国憲法第3条連邦判事に就く米国のイスラム教徒となる」「我々は人口の多様性だけでなく、専門職の多様性も広げていかなければならない」と述べた。
クライシ氏はパキスタンからの移民の子孫で、ニュージャージー州で連邦治安判事を務めていた。同州の連邦裁では初のアジア系判事となっていた。
バイデン大統領は3月にクライシ氏を連邦地裁判事に指名する意向を発表。ホワイトハウスによると、同氏はニュージャージー地区連邦検事事務所の検事補のほか、国土安全保障省の次席顧問や米軍の検察官を歴任している。