バイデン氏、側近と入念に準備 プーチン氏との会談に向け
ブリュッセル/ジュネーブ(CNN) 米国のバイデン大統領がロシアのプーチン大統領との初会談に向けて側近らと入念に準備を進めていることがわかった。情報筋が明らかにした。バイデン氏は16日にスイス・ジュネーブでプーチン氏と会談を行うが、前任者がはまったわなを避けようとしているという。
バイデン氏が参加する公式会合は今週、大部分が正午過ぎから始まるため、午前中は顧問との協議に使える。バイデン氏はブリンケン国務長官やサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)といった政府高官と長時間におよぶ準備を進めており、サイバー攻撃からシリア情勢、ウクライナ情勢などプーチン氏との会談で提示する予定の幅広い課題について協議している。
バイデン氏はまた、英国で行われた主要7カ国首脳会議(G7サミット)に参加した各国首脳と情報交換を行った。バイデン氏が記者団に語ったところによれば、エリザベス女王との会談の際に、女王からプーチン氏について知りたいとの発言があったという。
北大西洋条約機構(NATO)の加盟国の一部からは米ロ首脳会談について懸念の声が出ている。サリバン大統領補佐官によれば、バイデン氏は非公開の場で各国首脳に対し、首脳会談でプーチン氏に何を伝えたいのか話すという。サリバン大統領補佐官は、バイデン氏が各国首脳からも話を聞くことでNATO同盟国からの完全な支援と団結を得てジュネーブを訪問することができると指摘。特にバイデン氏とトルコのエルドアン大統領との会談は情報交換の良い機会だと強調した。
バイデン氏は14日、ブリュッセルで、NATO加盟国のすべての指導者が今ではプーチン氏との会談について感謝していると述べた。
米ロ首脳会談を前にジュネーブの警備態勢は強化されている。会談が行われる場所の敷地内にあるラ・グランジュ公園は先週から閉鎖されており、少なくとも18日まで閉鎖が続く見通し。公園周辺には有刺鉄線が設置された。