米国の出生数4%減、新型コロナで減少に拍車 米CDC統計
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)の最新統計によると、米国の昨年の出生数は前年比で4%減少した。大部分は新型コロナウイルス流行の影響だったと思われる。
CDCによると、前年と比べた減少幅は1973年以来で最も大きかった。
CDCの国立衛生統計センターによると、出生数は以前から年に約2%の減少が続いていたが、2020年はその減少幅を大きく上回った。
CDCが暫定値をもとにまとめた統計によると、20年の出生数は360万となり、19年の約375万、18年の380万に比べて減っている。
20年上半期の出生数は2%減だったが、下半期にかけて減少が大きくなり、7月は4%、8月は7%、9月は4%、10月と11月は6%、12月は8%、それぞれ減少した。
「新型コロナウイルスのパンデミックが、それまでも続いていた米国の出生数の減少と相まって『パーフェクトストーム』となり、赤ちゃん誕生数の減少に拍車をかけた」。非営利団体の専門家ラウル・グプタ氏はそう指摘し、「20年に起きたことは恐らく、少なくとも21年に再び起きるだろう」と予想する。
20年下半期の減少幅が特に大きかったのは、ニューメキシコ、ニューヨーク、カリフォルニア、ハワイ、ウエストバージニアの各州。一方、アイダホ、メーン、ニューハンプシャー、ノースダコタ、ロードアイランド、バーモント、ワイオミングの7州ではそれほど大きな落ち込みは見られなかった。
人種別にみると、19~20年にかけての出生数は、白人女性に比べて非白人女性の方が落ち込みが大きかった。