トランプ氏、歴代大統領で最悪の1人 米歴史家対象の調査
(CNN) 米大統領を研究課題にする歴史家142人を対象にした調査でトランプ前大統領が過去の歴代大統領のなかで最悪の大統領の1人と位置づけられたことが7月1日までにわかった。
トランプ氏はリンカーン大統領を除き、自らは他のどの大統領よりも「大統領にふさわしい」能力などがあると自賛していたのは有名な逸話となっている。
今回調査は政治専門のケーブルテレビ局「C―SPAN」が実施。同局は2000年以降、全ての大統領を対象に大統領の指導力に関する10の項目などでの評価を歴史家に委ねてきた。
トランプ氏が調査対象に含まれるのは今回が初めてだが、偉大な大統領の1人とはたたえられず、歴代大統領44人のなかで41番目と最下位グループに落ちた。このランキングで首位だったのはリンカーンで4回連続となった。
トランプ氏は道徳的権威や行政能力の項目では最下位。就任前後の期間に続けていた虚偽の主張が反映した可能性がある。
国民に対する説得力では32位、経済運営対策では34位だった。
今回ランキングではオバマ元大統領が17年の12位から10位に上昇した。
トランプ氏は第45代大統領だが、クリーブランド元大統領が別の期間に2度大統領を務めているため、今回調査では歴代大統領を計44人とした。