ボーイング737貨物機が緊急着水、エンジントラブルか 米ホノルル沖
(CNN) 米ハワイ州ホノルル沖で2日未明、ボーイング737型機貨物機が海上に緊急着水した。CNNが調査した航空無線サイト「ライブATC」の録音によると、操縦士は着水直前、管制官に対しエンジン1基に不具合が起きたと伝えていた。
米連邦航空局(FAA)は声明で、「操縦士はエンジントラブルを報告した後、ホノルルに引き返そうとしたところで不時着水を強いられた」と説明。乗員2人は救出されたと付け加えた。FAAと国家運輸安全委員会(NTSB)が調査を行う方針という。
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、ボーイング機はホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港を午前1時33分に離陸した。その直後に右旋回し、予定を変更して付近のカラエロア空港に向かう構えを示した。
ライブATCの録音によると、操縦士はエンジン2基の片方が不具合を起こし、対気速度と高度を保てなくなったと報告。もう片方のエンジンも故障するのではないかと訴えている。
米沿岸警備隊の要員はCNNの取材に、同機はカラエロア空港の南およそ2カイリ(約3.7キロ)の海域に不時着したと明らかにした。
乗員2人は救出後、地元病院に搬送されたものの、この要員は容体に関する情報は把握していないという。
同機を運航する貨物航空「トランスエアー」は、ボーイング737型機を空輸やハワイ全域でのチャーターサービスに使用している。同社は1982年から営業している。