ワクチン接種の目標、達成は20州にとどまる 米
国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は4日、NBCの番組で、「国として、全体として、我々は非常にうまくやっている」と述べた。
専門家からは、一部地域でワクチン接種率が低いことに対するリスクを警戒する声が出ている。米国では、全米50州と首都ワシントンで、インドで最初に見つかった変異株(デルタ株)が検出された。
感染力が高く、より重い症状を引き起こすとされるデルタ株は急速に広がっており、一部地域では当局者がワクチン接種を完了した人についてもマスクの着用を再び促している。
ファウチ所長は「一部の州ではワクチン接種率が35%以下の水準となっている」と指摘。そうした状況では一部地域で感染の急拡大が起こる可能性があるが、米国ではかなりの割合の人口がワクチン接種を行っているため、全米で感染の急拡大が起こることはなだろうとの見通しを示した。