米集合住宅崩壊 残存部分を爆破処理で解体
(CNN) 米フロリダ州マイアミデード郡で4日午後10時30分ごろ、一部が崩壊したコンドミニアムの残存部分の解体に向けて爆破処理が行われた。
郡トップのダニエラ・レビン・カバ氏は4日夜、CNNの取材に対して、爆破解体作業後に周辺の安全を確認したら、捜索・救助隊が作業を再開すると述べた。
捜索・救助活動は3日午後4時ごろに、技術者が現場の確保と爆破作業の準備を行うため、一時停止された。当局者は爆破作業が安全に生存者の捜索活動を継続するためには重要であり、爆破作業によって依然として立っている建物の一部によってもたらされる危険性を排除できると説明していた。
カバ氏によると、取り壊しは「小規模で戦略的に配置された爆発物を使い、建物がその場所で下に崩れるように重力を利用する」方法で行われた。
取り壊しの影響は建物の隣接区域に限定されるよう計画されたが、周辺の住民には、粉じんなど爆破に伴う副産物が出ることから、念のため屋内にとどまるよう呼び掛けが行われた。
捜索・救助活動は同州南部に暴風雨を伴って接近する熱帯低気圧「エルサ」との時間の戦いとなっている。
建物は先月24日未明に一部が崩壊。これまでの死者数は24人に上り、行方不明者は121人となっている。