ケネディ元駐日大使を駐豪大使に指名か、バイデン政権
ワシントン(CNN) バイデン米大統領が新たな駐オーストラリア大使に、ケネディ元大統領の長女で駐日大使も務めたキャロライン・ケネディ氏の起用を検討していることが24日までにわかった。
駐豪大使の人選作業に通じる関係者3人がCNNに明らかにした。実際に指名した場合、バイデン政権による「大物級」の大使人事の1つとなる。また、中国に対抗するためアジア太平洋地域を最重要視するバイデン政権の外交戦略の反映ともなっている。
ケネディ氏はオバマ元政権時代の2013年に駐日大使に就任し、17年まで務めた。バイデン氏の長年の友人や同志であり、政治献金も寄贈。20年の大統領選ではバイデン氏を候補として早々と支持し、昨年夏の民主党全国大会では演壇にも立った。
ケネディ氏が新たな駐豪大使に就任した場合、駐日大使時代に培ったアジア太平洋地域の事情への理解や知識が活用されることになる。
米国と豪州は密接な貿易関係や堅固な軍事協力関係を築いている。また、諜報(ちょうほう)機関の情報を提供しあう英語圏5カ国の「ファイブ・アイズ」にも共に加盟している。
バイデン氏はまた、ケネディ元大統領の弟の故エドワード・ケネディ元上院議員の妻ビクトリア・ケネディ氏を駐オーストリア大使に指名している。