米情報機関の新たなコロナ起源調査が最終段階、2説で割れる

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武漢ウイルス研究所の「病原体レベル4(P4)実験室」が入る建物の空撮画像/HECTOR RETAMAL/AFP/AFP via Getty Images

武漢ウイルス研究所の「病原体レベル4(P4)実験室」が入る建物の空撮画像/HECTOR RETAMAL/AFP/AFP via Getty Images

ワシントン(CNN) 新型コロナウイルスの発生源を改めて探る米情報機関による調査が最終段階に差しかかり、機密扱いとなる報告書草案をまとめ予備的な見直し作業を進めていることが12日までにわかった。

調査作業に通じる3人の関係者が明らかにした。新たな報告書の作成はバイデン大統領が今年5月に命じ、新型コロナの感染拡大が最初に発生した中国・武漢のウイルス研究所が由来の可能性を含め調査を強化するよう指示した。期限は8月下旬に設定されていた。

関係者によると過去3カ月間、データや生の諜報(ちょうほう)を精査してきたが、情報機関内では依然、2説で意見が分かれている。1つは武漢の研究所説で、もう1つは動物から人間への自然的な感染説となっている。

報告書の現在の内容にはひどく驚くような発見はないともした。それだけ確信を持って起源を突き止めるのが困難な状況にあることを示している。最終的には今回の調査に加わっていない中国側が感染爆発の初期段階における情報の共有を拒むなどの透明性の欠如が最大の障害となっている。

政府当局者は3カ月間かけた調査で動かぬ決定的な証拠をつかむことに悲観的な見方を示した。ただ、報告書の内容が今後の再検討作業で大幅に書き換えられる可能性はある。

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