ハリケーンで停電100万戸以上、40度の猛暑でもエアコンなし 米南部

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壊れた建物の中から工具を回収する住民=8月31日、米ルイジアナ州ホーマ/Steve Helber/AP

壊れた建物の中から工具を回収する住民=8月31日、米ルイジアナ州ホーマ/Steve Helber/AP

(CNN) 猛烈なハリケーン「アイダ」が上陸した米ルイジアナ州など南部の州で100万戸以上が停電に見舞われ、猛暑が追い打ちをかけている。所によっては電力の復旧までに1カ月かかる見通しだ。

アイダは8月29日、極めて危険な「カテゴリー4」の勢力でルイジアナ州に上陸した。これまでに5人が死亡、数百人が救助されているが、大きな被害が出ている地域ではまだ捜索救助隊が到達でない場所もあり、洪水やがれきに閉じ込められている住民の数は分かっていない。

同州ニューオーリンズのラトヤ・カントレル市長は8月31日、ある程度の送電が間もなく開始されると説明、9月1日夜にはある程度の電力や照明が復旧するとの見通しを示した。

米国立気象局(NWS)は31日午前10時~午後5時の間、ルイジアナ州南部とミシシッピ州に猛暑注意報を出した。CNN気象専門家によると、対象となる住民は200万人以上。被災地の住民は、エアコンがない状態で40度を超す熱波にさらされることになる。

自治体の多くは避難した住民に対し、送電線や道路の寸断、救助活動の妨げとなる可能性があることなどを理由に、まだ自宅へ戻らないよう呼びかけている。

ニューオーリンズ近郊で8人の子どもや母親と暮らすヨランダ・ティーゲさんは、自宅の屋根や天井がアイダによって破損した。息子の1人は熱中症の症状があるという。

ティーゲさんはCNNの取材に「これからどうすればいいのか分からない。きっとひどいことになるかもしれない」と話し、食料や飲料が底をつく不安もあると語った。

近隣の住民に食料が配られている場所には大行列ができていた。

ルイジアナ州ではガソリン供給や通信網、飲料水や病院にも影響が出ている。

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