米有名ギタリスト、アフガンのギター少女たちの退避に助力呼び掛け
(CNN) 米ロックバンド「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」のギタリスト、トム・モレロ氏が、アフガニスタンで身を隠している若い女性ギタリストたちの退避を手助けして欲しいと呼び掛けている。
イスラム主義勢力タリバンが同国の首都カブールを掌握したことを受け、モレロ氏は公開書簡を書いた。この書簡は、音楽バンド「ハウス・オブ・ローズ」の元ギタリストで現在はギター教師を務めるラニー・コルドラさんによって、米音楽誌ビルボードに送付された。コルドラさんは、2015年からカブールで「ガールズ・ウィズ・ア・ギター」と呼ばれるプログラムを運営している。
同書簡の中でモレロ氏は、「アフガニスタンで重大な危険に陥っている、非常に特別な少女たちに代わって筆を執っている」と前置きした。さらに「(ガールズ・ウィズ・ア・ギターは)大きなトラウマを耐え忍び、リハビリの手段として、また自身の過去や希望、そして問題に向き合う手段として音楽を用いる少女たちや路上の孤児を引き受けていた。私はこの素晴らしい子どもたちとコラボレーションすることを名誉に思ってきた。タリバンによる掌握以来、彼らの学校は破壊され、少女たちは身を隠している。彼女らは西洋のミュージックを演奏し、米国人男性によって指導されてきたことが広く知られていることから、非常に高いリスクにさらされている。彼女たちの命を救ういかなる手助けにも感謝する」と記している。
同誌によると、教室は現在閉鎖されており、少女たちは身を潜めている。またパキスタンに滞在するコルドラさんが、アフガニスタン人の生徒12人、およびその家族、自身の運転手を退避させようとしているという。