米ロサンゼルス学校区、12歳以上の生徒全員にワクチン義務付け

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新型コロナワクチンを接種する生徒を登録する様子=8月30日、米ロサンゼルスのウッドローウィルソン高校/Xinhua/Getty Images

新型コロナワクチンを接種する生徒を登録する様子=8月30日、米ロサンゼルスのウッドローウィルソン高校/Xinhua/Getty Images

(CNN) 全米で2番目に規模の大きい米カリフォルニア州ロサンゼルス統一学区の学校教育委員会は9日、12歳以上の生徒全員に新型コロナウイルスワクチンの接種を義務付ける提案を全会一致で可決した。

同委員会はこの日開いた特別会合で、デルタ変異株によるウイルスの急増や、ワクチン接種を受けた人の感染率や入院率が低いことを示すデータの存在を理由に、ワクチン義務化は適切とする判断を全会一致で承認した。

対象となる12歳以上の生徒は、11月21日までに1回目を、12月9日までに2回目を接種することが義務付けられる。スポーツなど対面での課外活動に参加する生徒については期限を前倒しして1回目を10月3日、2回目を同月31日とした。

同学校区の生徒数は60万人以上。教職員については既にワクチンが義務付けられているほか、全員のマスク着用、全生徒や職員を対象とする週に1度の検査を義務付けている。ウイルスの拡散を抑えるために教室の換気設備は強化された。

ワクチン義務化は学校の授業に出席する生徒全員が対象となる。適切な理由があると判断されれば例外も認めるが、条件は明示されていない。

ワクチン接種を拒み、例外の対象にもならない生徒はオンライン学習プログラムに参加できる。同プログラムには現在約1万5000人が登録しているという。

この措置に対して保護者からは賛否両論の声が上がっている。保護者のカーラ・フランカさんは「自分の子どものことを決めるのは、学校区でもほかの誰でもなく、私たちでなければならない」と憤りをあらわにした。

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