コロナ感染の職員は1万人超、空港で荷物検査の米運輸保安庁
(CNN) 米国の各空港で乗客の手荷物検査などに当たる米運輸保安庁(TSA)は18日までに、新型コロナウイルス禍が始まって以降、感染した職員が1万人を超えたとの新たなデータを公表した。
TSAのペコスキー長官はCNNとの会見で、新型コロナは職員に非常に甚大な影響を及ぼしていると指摘。米疾病対策センター(CDC)が勧める予防策を講じているが、「1万人の数字は大きい」と認めた。
今回明かされた数字は今月13日時点のもので、空港の保安検査所で働く職員の5人に4人以上の感染を意味する。米空港などでの保安検査所で過去1年半調べた乗客らは5億人以上に達している。
CNNが入手したTSA内部向けの伝達事項によると、コロナが原因で死去したTSA職員は26人。この事態を踏まえ、職員全員にワクチン接種を促してもいる。
TSAの組織全体を対象にしたワクチン接種の内部調査には65%が回答し、投与を完了したのは72%との結果が出た。この調査の回答期限は10月1日までとなっている。
バイデン米大統領は先に、ウイルス変異株のデルタ株が米国内で猛威を振るうことを受け連邦政府職員や請負業者など対象にワクチン接種や陰性証明を義務づけるより厳しい対策を発表していた。