米FDAワクチン諮問委、65歳以上と高リスク者への追加接種を勧告
(CNN) 米食品医薬品局(FDA)のワクチン諮問委員会は17日、米ファイザーが開発した新型コロナウイルスワクチンの追加接種について採決を行い、2回目の接種から半年経過した65歳以上と重症化リスクの高い人を対象に緊急使用許可を勧告した。
ただ、16歳以上の全国民に対する追加接種については承認申請を却下した。
諮問委のメンバーは審議で、若年成人や10代の若者に対する追加接種の安全性に疑念を表明。追加接種の安全性や長期的効果に関するデータが不足していることに不満を示した。
バイデン政権の当局者は先日、9月20日の週に一般国民に対する追加接種を始める方針を発表し、諮問委の一部から反発を受けていた。その後政権当局者は、FDAや米疾病対策センター(CDC)の承認が下りるまでいかなる措置も取らないと説明を加えた。
諮問委はワクチンの専門家や免疫学者、小児科医、感染症や公衆衛生の専門家で構成される。一部の委員は手続きが拙速だと指摘しており、審議中にはさらなるデータを確認したいとの声も上がった。
ただ、諮問委は高リスク層への追加接種に関しては全会一致で承認を支持した。また、医療従事者など新型コロナにさらされるリスクが高い層についても緊急使用許可の対象とするよう、FDAに非公式に勧告した。
FDAは諮問委の勧告を踏まえ、ファイザーの申請について判断を下す方針。