馬に乗った国境警備隊員の手荒な対応、バイデン氏とハリス氏が非難 映像浮上で
(CNN) バイデン米大統領とハリス副大統領は24日、南部テキサス州のメキシコ国境で馬に乗った国境警備隊員がハイチ移民を摘発する映像に触れ、映像内の行為を厳しく非難した。
バイデン氏はホワイトハウスで「恐ろしい光景だ」と言及。「馬で人をひき、人々は革ひもでたたかれている。言語道断だ」と述べ、「彼らは代償を支払うことになる」「目下、調査が進んでおり、処分が下されるだろう」と説明した。
バイデン氏は「これは恥だ」とも指摘し、「恥という域を超えて危険であり、間違っている。世界中に誤ったメッセージを送るものだ」としている。
米国では今週、馬に乗った国境警備隊員が移民に手荒に対応する映像が浮上し、調査が開始されていた。映像には国境を渡ってきた移民の近くで、当局者が馬の調教用の革ひもを振り回す様子も映っており、政権高官や民主党議員から憤りの声が上がっている。
国土安全保障省は馬による警備を一時的に停止した。
バイデン氏は国境で起きたことへの責任を取るかと問われ、「もちろん責任を取る」「私は大統領だ」としている。
ハリス氏もこうした映像に恐怖を覚えると表明し、奴隷制との比較に言及。「人間はあのように扱われるべきではない」と述べ、奴隷制時代の米国でこの種の行動が先住民やアフリカ系住民に対し用いられたことを想起させるとの見方を示した。