8歳女児、警官の発砲で死亡か 検察「ほぼ確実」と発表 米フィラデルフィア
(CNN) 米ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外で先月、8歳の女の子が銃弾を浴びて死亡する事件があり、同州デラウェア郡地区検察は、発砲したのが警官だったことはほぼ間違いないと発表した。
同検察の27日の発表によると、ファンタ・ビリティーさん(8)は8月27日、高校のフットボール競技場入り口付近で死亡した。現場近くでは、若者同士の口論を発端とする銃撃事件が起きていた。
発砲があったのは、試合が終わって観客が退場しているタイミングだった。出口の反対側にいた警官3人は、「自分たちの目の前で」1台の車が道路に出た後に発砲した。
検察はビリティーさんの遺族や弁護士と面会した後に声明を発表。「これまでの弾道分析の結果、銃弾による被害者5人のうち、ファンタ・ビリティーさんを含む4人が、シャロンヒル警察の警官による発砲で撃たれたことはほぼ間違いないとの結論に達した」と説明した。現在は最終的な検視報告を待っている段階だという。
発端となったけんかの容疑者は捜査当局が特定しており、今後逮捕が見込まれる。検察は、大陪審を設置して証拠調べや警官に対する刑事訴追を検討するよう、裁判所に申請したことを明らかにした。警官の発砲については検察の特別捜査班も捜査に乗り出した。
シャロンヒル警察の警官3人は、捜査が終了するまで休職扱いとなっている。
ビリティーさん一家のブルース・キャスター弁護士によると、この事件ではファンタさんのほかに、ファンタさんの12歳の姉と、13歳の男の子1人が銃弾で負傷した。同弁護士は、車に同乗していて割れたガラスで負傷した20歳の女性の弁護も担当している。