「ワクチンは個人の選択とすべき」、義務化に抵抗する看護師の懸念 米
バビンスキーさんは繰り返し、自分は反ワクチン派でもなければ、新型コロナワクチンにも反対しないと強調した。狂気じみた陰謀説は信じないし、政治的、宗教的に反対しているわけでもないという。
ただ、これは個人で判断すべきことであって、強制されるべきではないとバビンスキーさんは訴える。研究についてはまだ多くの疑問があり、自分にワクチンが合うかどうかも疑問があることから、自分は接種を望んでいないと話した。
「看護師として、私たちの全キャリアを通じ、私たちはどんな治療や医薬品であっても、常にインフォームドコンセント(十分な説明を受けたうえでの同意)に基づく患者の選択や拒絶を尊重してきた」とバビンスキーさんは指摘する。「患者本人が望まないのであれば、家族や他人の言うことは問題ではない」
「これは自分の身体のことであり、最終的に責任を持てるのは自分しかいない」
同僚が接種をためらう理由は人によってさまざまだった。バビンスキーさんは自己免疫疾患や血液凝固障害があり、ワクチンが自分の健康に及ぼす影響に不安を感じるという。
「現時点ではまだ研究が不十分だと感じる」「自分の体内に別のトリガーが入り、それが突発的に状態を悪化させないかと心配している」
これまでの研究では、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンについてはわずかに異常な血液凝固反応のリスクがあることが示されているが、モデルナやファイザーのワクチンでは示されていない。
「私の意見では、現時点で大規模な接種はすべきではない。健康被害が現時点で起きていたり、特定の人々に影響が出ていたとしても、把握するのは難しい」「有害性があるのかないのかは、本当のところ誰にも保証できない」とバビンスキーさんは訴える。
米疾病対策センター(CDC)は、長期的な健康問題につながる深刻な副反応の可能性は「極端に低い」としている。