電子たばこ、10代の200万人超が使用 米調査
(CNN) 米国では10代の推計200万人超が電子たばこを使用しており、そのうちの4分の1は毎日使っていることがわかった。米食品医薬品局(FDA)と米疾病対策センター(CDC)が毎年行っている全米調査で明らかになった。
新型コロナウイルスの流行のため、中学校や高校の生徒の多くが自宅にいるものの、生徒たちが電子たばこを入手する手段を見つけたことが調査によって明らかになった。
新型コロナウイルスの影響により、今年の調査結果は過去の調査結果と比較することは難しそうだ。
報告書によれば、米国では2021年に推計約206万人の若者が電子たばこを使用している。報告書では、電子たばこをふくむいかなる形態のたばこ製品の利用は安全ではなく、電子たばこの大部分はニコチンを含んでおり、青年期にニコチンにさらされることは脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があるとしている。
報告書によれば、多くの学生がリモートで学習をしており、たばこ製品の入手に影響が出ている可能性があるものの、推計で高校生の11.3%(172万人)と中学生の2.8%(32万人)が現在、電子たばこを使用しているという。
生徒の約85%が、果物やキャンディー、ミント、メントールといった風味付きのものを使用していた。たばこに反対する団体はFDAに対して、すべての風味付きの製品を禁止するよう求めている。
FDAは声明で、今回の報告書によって、風味付きの電子たばこは依然として子どもたちの間で高い人気を誇っていると指摘。電子たばこを使っている高校生の4分の1が、毎日使用していると答えたことについて、困惑しているとした。