米軍の現役兵士の自殺、41.4%増加 2015〜20年

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米軍の現役兵士の自殺の発生率が2015年から20年の間で41.4%増加したことがわかった/Tamir Kalifa/Getty Images

米軍の現役兵士の自殺の発生率が2015年から20年の間で41.4%増加したことがわかった/Tamir Kalifa/Getty Images

(CNN) 米国防総省は3日までに、米軍の現役兵士の自殺の発生率が2015年から20年の間で41.4%激増したと発表した。兵士の自殺問題に関する年次の報告書で明らかにした。

昨年は9.1%増で、18~20年は15.3%増だった。退役兵士の場合は昨年、19.2%増だったが、18年以降では総じて減少した。州兵は昨年、31.7%増だったが、これも18年以降は全体的に下落したという。

昨年自殺した現役兵士、退役兵士や州兵の総数は約580人。自ら命を絶った兵士らの家族は19年に202人だった。

オースティン国防長官は声明で、兵士や家族らの間の自殺の発生率は依然として高水準にあり、正しい方向に進んでいないと悔やんだ。

国防総省の自殺予防対策部門の責任者は、19~20年にかけて新型コロナウイルスが兵士の自殺の発生率に何らかの影響を及ぼしたとはみていないと指摘。ただ、報告書はコロナ禍が兵士らの福祉と自殺のリスクに関係する多数の要因の一つとなった可能性に言及した。

報告書によると、昨年自殺した兵士らの大半は年齢が30歳以下の下士官だった。自殺は小火器による手段が多く、首つりや窒息死が続いていた。

米ニューヨーク州フォートドラム基地では今月、兵士3人が2日間で相次ぎ死亡し、自殺の疑いも出ている。

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