恋人に話しかけた黒人男性に怒り、射殺 白人の男性逮捕 米オレゴン州
(CNN) 米オレゴン州デシューツ郡の司法当局は7日までに、白人男性が恋人の女性に話しかけた黒人男性に腹を立てて射殺する事件が起き、白人男性が第2級殺人や第1級の過失致死など計6件の罪名で訴追されたと発表した。
司法当局の報道発表分によると、事件は先月19日、同州ベンド市の中心部で発生。27歳の白人男性の被告は当初、第2級の過失致死の容疑1件で逮捕され、保釈金を支払って釈放されていた。
しかし、大陪審裁判がこれを覆す判断を示した。
白人男性の弁護士はCNNに寄せた声明で、被告が武器を取り出す前、22歳の黒人男性が挑発行為もなく襲いかかったことを示す疑問の余地がない映像があると主張。被告は頭部を負傷し、警察によって病院に搬送されたともした。
一方、CNNに協力する地元のテレビ局KTVZによると、司法当局は以前、銃撃前に被害者は女性に愛想を言ったものの敬意を払う仕方だったとし、不適切な行為には及んでいなかったと主張。
女性の気持ちが害されたわけではなく、「遠慮しとくわ。付き合っている人がいるから」などと述べて退けたとしていた。
ただ、被告は立腹し、被害者と言い合い、殴り合いも起きた後に保持していた銃で発砲したとした。
白人と黒人の男性が絡む事件であるものの、司法当局者は記者団にヘイトクライム(憎悪犯罪)の立件は求めないと指摘。同罪名を裏付ける証拠が乏しいうえに、捜査が続いている事情にも言及した。
銃撃が人種間の争いに少なくとも根差していたことを示す十分な証拠を得られた場合、大陪審に罪名の追加を要求するとの考えも示した。