ワクチンの追加接種者、1回目の接種者上回る 米CDC統計
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)の最新統計によると、米国で新型コロナウイルスワクチンのブースター(追加)接種を受ける人の数が、1日当たりの平均で、1度目または2度目の接種を受ける人の数を上回った。
CDCによると、これまでにワクチン接種を完了した人のうち600万人以上がブースター接種を受けた。ブースター接種を受ける人は1日当たりの平均で39万444人に上る。一方、1回目の接種を受ける人は28万8105人にとどまり、接種を完了する人は27万6539人となっている。
現在のCDCの勧告では、ワクチン接種完了後にブレークスルー感染した場合の重症化リスクが高いとされる65歳以上の高齢者や、職場や生活環境での感染リスクが高い人などが、ブースター接種を受けられる。
バイデン政権はワクチンを接種する国民を増やすことが大切だと強調しているが、10月1日以来、ブースター接種を受ける人の数が、1回目の接種を受ける人の数を上回る状況が続いている。
ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策調整官ジェフ・ザイエンツ氏は6日、「ワクチン義務化などを通じ、ワクチン未接種の人に接種してもらうことが依然として最優先課題だ」と強調した。
CDCによれば、これまでのブースター接種は64%以上が65歳以上の高齢者への接種だった。接種を完了した65歳以上の高齢者のうち、約9%がブースター接種を受けている。