米セントルイス市長、銃声にも動じず 銃暴力対策の会見中
(CNN) 米ミズーリ州セントルイス市でティシャウラ・ジョーンズ市長が記者会見で銃暴力の対策を説いていた際、外で銃声が響いたものの、市長は動ぜずそのまま話を続ける一幕がこのほどあった。
安心出来るかとの質問には、「私は息子と共に毎晩、遠くで聞こえる銃声を子守歌にしながら寝ている」と応答。「今や私の日常生活の一部である。そうあるべきではないが」とも付け加えた。
記者会見を襲った銃声は29日に発生。会見の前に同市長は、同州カンザスシティーのクイントン・ルーカス市長と銃暴力が両都市に及ぼす悪影響などについて協議していた。
ルーカス市長はその後、ツイッター上で「銃声は私の街の非常に多くの地区でも同様にたびたび起きている」と指摘。「若い時から知るようになった事柄」とし、「29日に聞いた銃声は我々の住民が毎日直面している現実と変革の必要性を思い起こさせた」と主張した。
米科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」は最近、全米規模の銃暴力は新型コロナウイルス禍の13カ月の間、前年同期比で30%増えたとの研究結果を掲載。研究では2019年2月1日から今年3月31日までの間、全50州と首都ワシントンがあるコロンビア特別区で銃が絡む負傷や死亡に関する警察の日ごとの報告書を分析した。
この中でミズーリ州は、コロナ禍において銃暴力が起きるリスクが相当に高い28州のうちの1州と位置づけられた。