高齢者施設で新型コロナの集団感染、入居者8人死亡 米コネティカット州
(CNN) 米コネティカット州北西部にある高齢者介護施設で9月末以降、入居者と職員合わせて89人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し、重い基礎疾患のあった入居者8人が死亡した。
施設が先週発表したところによると、感染者の多くはワクチン接種を完了していた。
同施設は先月3日、入居者2人と職員1人が陽性反応を示したと発表していた。全員がワクチンを接種していたという。
クラスター(感染者集団)が発生したのはちょうど、食品医薬品局(FDA)が高齢者らを対象とした追加接種に緊急使用許可(EUA)を出した時期だった。施設の責任者によると、職員らは入居者らが追加接種の対象になるとの連絡を受け、日程調整を進めていたという。
施設では今後、新規感染者ゼロの状態が2週間続けば、入居者と職員への追加接種を開始する構え。全員の検査を2週間ごとに実施し、外部からの訪問は当面、全面的に禁止する。
州当局がまとめた最新の集計によると、州内209カ所の高齢者施設のうち、先月27日から今月9日の間に感染例が発生していたのは10カ所。このうち感染者が1人だけという施設が半数を占めた。9月中旬から下旬の時点では、20カ所で症例が発生していた。