保安検査場で「偶発的」発砲、空港が一時騒然 米アトランタ
(CNN) 米ジョージア州のアトランタ国際空港で20日午後、機内に銃を持ち込もうとした乗客が保安検査場で「偶発的」に発砲する騒ぎがあった。
運輸保安庁(TSA)の発表によると、現場で3人が負傷したが命に別条はない。けがの原因は不明。アトランタ警察はこれに先立ち、負傷者の報告はないと述べていた。
TSAによると、保安ゲートのX線検査で持ち込み禁止品が見つかり、係員がかばんの中を調べた。持ち主の乗客は触れないよう指示されたにもかかわらず、かばんに手を突っ込んで銃をつかみ、この時点で弾丸が発射された。
この乗客は現場から逃げ去り、空港の出口から外へ飛び出したという。
空港の報道担当者は偶発的な発砲だったとしたうえで、大きな銃声で空港内が混乱状態に陥ったと話した。同担当者によれば、空港当局と警察は乗客の身元を把握している。
空港では一時、全ての出発便を停止するよう指示が出たが、まもなく安全が確認され、通常の業務が再開した。
アトランタ警察が連邦捜査局(FBI)、アルコール・たばこ・火器爆発物取締局(ATF)の協力を得て捜査を進めている。
25日の米感謝祭を控えて、米各地の空港は今週末、多くの旅行客でにぎわっている。TSAによると、19日に保安検査を受けた乗客は全米で計220万人を超え、1日の人数としてはパンデミックが始まってから最多を記録した。TSAは最近、空港に銃が持ち込まれるケースが増えていると指摘していた。