新型コロナによる子どもの入院、過去最高の水準に 米
(CNN) 米国で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が主流となるなか、新型コロナウイルスに感染した子どもの入院が増えつつある。
米疾病対策センター(CDC)によれば、今月2日までの1週間でみると平均して1日あたり672人の子どもが新型コロナウイルスで入院しており、この人数は新型コロナウイルスの流行時で最も高い水準となっている。
米国小児科学会(AAP)によれば、子どもの新型コロナウイルスの新規感染件数は過去最高の水準となっている。
AAPの週報によれば、12月30日までの1週間で子どもの新規感染件数は32万5000件を超えており、前週比で64%の増加だった。
全ての年齢層で新型コロナウイルスによる入院は過去最高の水準に達している。
保健福祉省によれば、米国の今月4日の新型コロナウイルスの入院患者数は11万2941人。
入院患者数は「デルタ株」が流行していた昨年9月上旬のピーク時の約10万4000人を大きく上回っている。現在の入院数はまた、1日あたりの入院数としては過去最多を記録した昨年1月14日の14万2246人に近づきつつある。
ビベック・マーシー医務総監は4日、CNNの取材に対し、オミクロン株という感染力の高い変異株の影響だとの見方を示した。
CDCによれば、新型コロナウイルスの新規感染件数のうちオミクロン株が占める割合は推計8%からわずか4週間後には推計95%に増加した。
CDCは4日、オミクロン株はデルタ株よりも最大3倍感染力が高いとの見方を示した。
より多くの病院で集中治療室(ICU)がひっ迫しつつある。保健福祉省によれば、全米のICUのある病院のうち5分の1で先週、ICUの使用率が少なくとも95%に達していた。全米のICUのうち4分の1以上が新型コロナウイルス患者によって使用されている。