奨学金550万円の付与を学生5500人に誤配信、米大学
(CNN) 米ミシガン州にあるオークランド大学は4年間で計4万8000ドル(約552万円)を提供する同大学で最上級とされる奨学金の「合格」通知を学部学生の5500人に誤って電子メールで配信する不手際を起こしたことをこのほど認めた。
同大学の広報担当幹部はCNNに寄せた声明で、人為的な要因による間違いだったとし、「不幸にも通知を受け取った学生はこの奨学金を得る資格がない」と述べた。
地元テレビ局WXYZによると、通知が届いた際、望むべく最高のものを獲得したと大喜びした女子学生もいたという。
同大の公式サイトによると、州内から入学した1、2年生の平均的な授業料は1万3934ドル。寮の部屋代や食費などの生活費は年間1万1192ドル。
今回のミスが発覚したのは先月4日。広報担当幹部は声明で、5500人の学生は同大の様々な奨学金を得る資格があるとしながらも、今回の誤配信を引き起こした奨学金は応募方式で得られるものではないと説明。
問題となった同大で最も恵まれた奨学金の受給対象は全学生だが、高校時の成績や大学進学用の標準テストで一定の水準を上回る新入生のみに授与されるとした。また、全ての奨学金の合格通知については奨学金制度の公式の書簡を使い米郵政公社を通じて送付されると述べた。
オークランド大学での今回の問題が判明した2週間後には同州のセントラルミシガン大学でも似た不祥事が発生。授業料の全額や4年間通じた寄宿代などを盛り込んだ奨学金の提供情報を誤って学生58人に伝えていたという。
同大はその後、これら学生に接触して経緯を説明するとともに授業料全額に相当する金額を提供する方途を考慮する考えを示した。