米民主党の有力政治家、学校訪問でマスクなしの写真に批判集中
(CNN) 米南部ジョージア州の民主党元下院議員、ステイシー・エイブラムス氏が、訪問先の学校でマスクを着けずに子どもたちとポーズを取った写真が拡散し、ライバルの共和党から批判が集中している。
問題の写真は、同州ディケーター市内の小学校の校長が4日、ツイッターに投稿した。米国の「黒人歴史月間」に合わせた行事で、絵本の著作でも知られるエイブラムス氏をゲストに招いたことが報告されている。
エイブラムス氏自身もこの写真を引用したツイートを投稿し、招待に感謝すると書き込んでいたが、どちらの投稿もすでに削除された。
エイブラムス氏は2018年の州知事選に、全米初の黒人女性知事を目指して出馬し、大接戦を繰り広げて注目された人物。新型コロナウイルス対策をめぐっては、学校でのマスク着用ルールを強化するよう主張してきただけに、マスクなしの写真には「偽善者」と批判する声が相次いだ。
ディケーター市当局は先月、屋内でのマスク着用義務を今月22日まで延長し、市内の学校も同様のルールを導入している。
エイブラムス氏の事務所は地元紙に、同氏はマスクを着けて学校を訪問したが、遠隔方式で視聴している児童にもよく聞こえるようにとの配慮と写真撮影のため、周囲の全員がマスクを着けていることを条件に自身は外したと説明した。
一方、知事選でエイブラムス氏と争ったケンプ知事は、ツイッターの陣営公式アカウントに「エイブラムス氏は州の住民と子どもたちにマスクを義務付けるよう州政府に要請しているが、本人の写真撮影にそれは適用されないようだ」と書き込んだ。
共和党の政治評論家、メーガン・マケイン氏はこの写真に「子どもたちのマスクを外せ」というコメントを付けてツイートしている。