新型コロナワクチンの4回目接種、秋以降に推奨の可能性も 米
(CNN) 新型コロナウイルスワクチンの4回目接種に乗り出す国が出始めるなか、米保健当局者らは4回目の必要性や実施時期について慎重に検討を続けている。
イスラエルは世界のトップを切って、昨年12月に60歳以上の成人、医療従事者、免疫不全患者を対象に、3回目接種から4カ月以上経過したことを条件に4回目を接種すると発表した。
スウェーデン保健当局は先週、80歳以上の高齢者に対し、2回目の追加接種を推奨する方針を明らかにした。
米当局者らは昨年末の時点で4回目接種はまだ不要とし、大半の国民については4回目の議論も時期尚早との立場を示していた。
米食品医薬品局(FDA)の報道担当者は18日、CNNの取材に対し、引き続き国内外のデータを注視しているとしたうえで、FDAの生物製品評価研究センター(CBER)を率いるピーター・マークス博士が4回目接種について、今秋に向け推奨される可能性もあると言及していることを確認した。
秋はインフルエンザ予防接種の時期と重なって受けやすいほか、一般にコロナウイルス感染症やインフルエンザが流行しやすい冬場に備えられるという利点がある。
オミクロン株の感染拡大が収束に向かうなか、現時点で4回目接種の必要性は低いものの、秋から冬にかけて3回目の効果が薄れたり、新たな変異株が現れたりした時点で必要になるとの見方も強い。
ただし米国ではそれ以前に、3回目までの接種が進んでいないという問題がある。全人口のうち、18日までに当初の接種を完了した人は約65%、追加接種を受けた人は約28%にとどまっている。