米閣僚2人がコロナ陽性、報道関係者との夕食会で集団感染か
(CNN) 米政権の閣僚2人が6日、新型コロナウイルス感染症の検査で陽性となった。ここ数日、政権上層部のコロナ感染例が相次いでいる。
ガーランド司法長官とレモンド商務長官は、2日にワシントンで開催された報道関係者と政府関係者が交流する毎年恒例のグリディロン・クラブ夕食会に出席していた。
他の出席者は、ハリス副大統領の広報部長シモンズ氏や民主党の下院議員などだ。民主党議員2人も陽性を発表している。
一連の陽性者が出たことで同夕食会に注目が集まっている。出席者はワクチン接種の有無を確認されたが、新型コロナ検査の陰性証明は参加の要件ではなかった。
グリディロン・クラブの会長トム・デフランク氏によると、夕食会では招待客14人がコロナ陽性となり、他にも陽性者が出る可能性がある。
ガーランド氏は症状が出ていないが、ウイルスにさらされた可能性があることを知り、検査を受けたと司法省が明らかにした。ガーランド氏は6日未明に連邦捜査局(FBI)のレイ長官やモナコ司法副長官などと共に記者会見に出席し、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)に対する制裁を発表していた。
一方、商務省によるとレモンド氏は「軽い症状がある」ものの、「ワクチンがより深刻な症状を防いでいると確信している」という。
ハリス副大統領は6日に陽性が確認されたシモンズ氏と濃厚接触があり、アレン報道官は「副大統領は疾病対策センター(CDC)の指導に従い、引き続き医師の指示を仰ぐ。公務は予定通り続ける」と説明した。
シモンズ氏は、週末の夕食会に出席したほか、医療保険制度改革法のイベントの際に、バイデン大統領やオバマ前大統領とともにホワイトハウスで写真に納まっている。