米沿岸警備隊に初の女性司令官、バイデン大統領が指名
(CNN) バイデン米大統領は、沿岸警備隊の次期司令官にリンダ・フェーガン大将を指名した。
承認されれば、フェーガン氏は米軍で女性初の制服組トップとなり、沿岸警備隊を率いる。
フェーガン氏は2021年6月から沿岸警備隊で副司令官を務めている。
指名は上院の商業科学運輸委員会で審議される。同委員会の委員長のキャントウェル上院議員(民主)とボールドウィン上院議員(民主)は1日にバイデン氏に書簡を送り、沿岸警備隊司令官の「迅速な指名」を要請する一方、現司令官が5月31日に退任することが求められていることに触れていた。
指名が承認されれば、6月1日にワシントンで予定されている司令官交代式で、フェーガン氏は第27代司令官に就任する。現司令官のカール・シュルツ大将は退任する。
軍歴によると、フェーガン氏は沿岸警備隊に36年務め、全7大陸で勤務した経験がある。
沿岸警備隊の副司令官として、同氏は初の女性4つ星大将となった。
シュルツ氏は「フェーガン大将は、鋭い知性、深い業務経験、研ぎ澄まされたリーダーシップと管理手腕を持っており、沿岸警備隊の第27代司令官として卓越した役割を果たすことができる、優れた沿岸警備隊幹部であり候補者だ」と声明で述べた。
国土安全保障省のマヨルカス長官は、フェーガン氏は「偉大なるリーダー、先駆者、尊敬される公僕であり、その重要な任務において名誉を持って沿岸警備隊を導いていくだろう」と述べ、速やかな承認を求めた。