フィラデルフィア、屋内のマスク義務復活へ 米主要都市で初
(CNN) 米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの保健当局は11日、屋内でのマスク着用を18日から再び義務化すると発表した。
米国内で今年1月、新型コロナウイルス感染者数が減少に転じてから、主要都市で着用義務が復活するのは初めて。
市保健当局の責任者は記者会見で、市内の店舗や事務所に「きょうからマスク着用を求めるかつての表示を掘り出し、窓にかけてほしい」と呼び掛けた。
市内の新規感染者は1日平均142人。11日の時点で10日前の1.5倍を超えているが、入院患者は今のところ少数にとどまっているという。
同責任者は、マスクを常時着けることにより、感染を広げずに日常生活を続けられると訴えた。
保健当局者らは先週、着用義務の再導入を検討中と述べていた。
同市の感染レベルは先月2日、最も低い「レベル1」に引き下げられた。1にとどまるには、新規感染者数が平均100人未満で10日前の1.5倍未満、入院患者数が50人未満という条件のうち2つ以上を満たす必要があった。
すでにこの基準を超えて「レベル2」に移行するため、学校や店舗、役所など公共施設内でのマスク着用が義務付けられる。
全米の新規感染者数は1日当たり平均3万4000人と、昨夏以降で最も少ない水準を維持しているものの、半数以上の州で感染者が増加傾向にある。