ウクライナへの追加安全保障支援、「ごく近いうちに」発表 米大統領報道官
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスのサキ報道官は20日夕、ロシアの侵攻が続くウクライナへの新たな安全保障支援を「ごく近いうちに」発表すると明らかにした。
サキ氏は動画配信サービス「CNN+」に対し、ロシアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った後も、米国のウクライナ支援の姿勢は変わらないと説明。引き続き軍事・安全保障上の支援を進めていく方針を言明した。
バイデン大統領が「ごく近いうちに」追加の安全保障支援について発表する見通しだという。
CNNは先ごろ、政権高官3人と事情に詳しい情報筋2人の話として、米国は新たに8億ドル(約1000億円)規模の軍事支援策を準備していると報じていた。
政権当局者の1人によると、バイデン政権は可能な限り早くウクライナに軍事支援を届けるべく取り組んでいる。戦争が重大局面に入っており、ロシアがウクライナ東部で攻勢を強めるなか、米国による継続的な支援が違いを生み出しうるとの認識が背景にある。
より開けた地形の東部では火砲や長距離システムの使用に有利となることから、米政権はこうした種類のシステムを迅速に届けることを重視している。
8億ドル規模の新たな支援策が承認された場合、米国は2月24日の侵攻開始以降に計約34億ドル相当の支援を約束したことになる。