米海軍、相次ぐ原子力空母乗員の自殺で捜査開始
(CNN) 米海軍は22日までに、空母上の司令部の風土や文化について捜査を開始したことを明らかにした。過去12カ月で同一の空母に乗艦する水兵7人が相次ぎ死亡したことを受けての措置。このうち4人は自殺とみられている。
各死亡例の間に何らかの関係があるのかどうかについても調べる。捜査開始に先駆け、今月に入ってからは1週間に3人が自殺とみられる死因で死亡してもいた。
この3人が乗艦していた原子力空母「ジョージ・ワシントン」は現在、米バージニア州ニューポートニューズで今後の作戦に備えた核燃料の交換や整備点検を行っている。過去12カ月で死亡した同艦の乗員は7人に上る。
今月の3人を含む直近の4人の死因については、自殺であることが確認もしくは明白とされている。米艦隊総軍の報道官がCNNに対して明らかにした。
昨年5月と10月の2つの死亡例は、自殺ではないと断定された。同年7月に死亡した別の水兵1人は、死因が確定していないという。
CNNはこのほど、海軍が直近の水兵3人の死亡について捜査していると報じた。このうち2人は今月9日から10日にかけ、基地の外で死亡しているのが見つかった。残る1人は15日にジョージ・ワシントンの艦内で意識を失った状態で発見され、その後病院で死亡した。
上記の報道官はこの3人について、自殺により死亡したとみられるが、最終的な死因は依然として捜査中だとした。
昨年12月に発生した死亡例1件は、捜査担当者らが自殺と確認している。
同艦では2019~20年にかけても3人の死者が出ていた。このうち2人の死因は捜査中。20年12月に死亡した1人は自殺とみられると同報道官は述べた。