米最高裁前で焼身の男性、環境活動家と判明 1年前から計画か

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連邦最高裁判所前で自分の体に火をつけ死亡した男性は、環境活動家だったことが分かった/Tom Brenner/Reuters

連邦最高裁判所前で自分の体に火をつけ死亡した男性は、環境活動家だったことが分かった/Tom Brenner/Reuters

(CNN) 米首都ワシントンの連邦最高裁判所前で自分の体に火をつけ、搬送先の病院で死亡した男性は、気候変動問題に取り組む環境活動家だったことが分かった。

西部コロラド州ボルダーで写真館を営んでいたウィン・アラン・ブルースさん(享年50)は「アースデー(地球の日)」の22日、最高裁前の広場で重体に陥り、空路搬送された病院で23日に死亡した。

本人を知る人々がSNSに投稿した情報によると、ブルースさんはかねて、気候変動対策の遅れに抗議していた。

気候変動の研究者で禅僧でもあるクリティー・カンコさんは、同じ瞑想(めいそう)グループでブルースさんと知り合ったという。

カンコさんはツイッターに「この行為は自殺ではない」「気候変動問題に注目を集めるための、極めて勇敢で思いやりのある行動だ」と投稿。現在も情報収集中だとしたうえで、ブルースさんが少なくとも1年前から計画していたことだと書き込んだ。

ブルースさんは約1年前、気候変動に関する自分の投稿に、炎の絵文字と「2022年4月22日」と日付を含むコメントを残していた。

フェイスブックへの最後の投稿は先月28日で、大気汚染対策をめぐり「これはユーモアではない。ひと言でいえば呼吸の問題だ」と訴えていた。

今年初めには10代の環境活動家グレタ・トゥンベリさんの写真を投稿し、「さあ大人たちはどうする」とコメントした。

最高裁は近く、環境保護局(EPA)が発電所からの温室効果ガス排出を規制する権限のはく奪を求めて、共和党の州検事総長らや石炭会社が起こした訴訟をめぐり、判断を下すことになっている。

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