米NY州のスーパーで銃乱射、10人死亡 動機は人種的偏見
(CNN) 米ニューヨーク州バファローのスーパーマーケットで14日午後、男が銃を乱射し、捜査当局によると10人が死亡した。
現場で逮捕された白人の男(18)が殺人罪に問われ、同日夜に出廷した。バファローの警察本部長は記者会見で、容疑者の住所は同市内でなく、「数時間離れた」場所だと述べた。
事件で撃たれた13人のうち、11人が黒人、2人が白人だった。当局はヘイトクライム(憎悪犯罪)として捜査を開始し、連邦捜査局(FBI)が協力している。
同本部長によると、男は戦闘服姿で重武装し、身に着けたカメラを通して犯行をライブ配信していた。
連邦捜査当局者らがCNNに語ったところによると、容疑者は銃乱射に関連し、インターネット上で声明を出していたとされ、当局が投稿内容を詳しく調べている。
CNNが入手したライブ動画の一部には、車でスーパーの駐車場に入り、店の前に乗り付ける場面が映っていた。バックミラー越しにヘルメットを着けた容疑者自身の姿が見え、「やるしかない」と話す声が入っている。
同本部長によれば、最初に駐車場で4人が撃たれ、このうち3人が死亡した。容疑者はさらに店内に入り、買い物客らを次々に銃撃した。
元警官の警備員が容疑者に向けて何度も発砲したが、銃弾は戦闘服にはね返された。容疑者は警備員を射殺してさらに店内を歩き回り、正面入り口付近で警官らと遭遇。自身の首に銃を向けたが、警官2人の説得で銃を置き、投降した。
バファローのブラウン市長は「最悪の悪夢」だと述べた。
ゲーム配信サービスの「Twitch(ツイッチ)」は14日、容疑者が同サービスを通して犯行場面を配信していたことを確認した。