米シークレットサービスの職員2人、韓国から帰国 バイデン氏のアジア初外遊始まる中
(CNN) 米国のバイデン大統領が就任後初となるアジア外遊を始める中、シークレットサービス(大統領警護隊)の職員2人が韓国から帰国していたことが21日までに分かった。
事情に詳しい情報筋によると、シークレットサービスの職員のグループが今週、韓国・ソウルの街に繰り出し、夕食を取った。食後、グループから分かれた数人がバーを何軒も回ったという。当該の職員2人が帰路につく際、このうちの1人がタクシー運転手や韓国人2人と口論になり、最終的に警察が対応する事態となった。
これらの職員は特別エージェントと物理的セキュリティーの専門家の2人で、ともに武器を携帯していた。大統領に先行して渡航する派遣チームのメンバーではなく、それぞれ物理的セキュリティーの準備とロジスティック計画に責任を負う立場だったと、情報筋は明かす。
シークレットサービスの報道官は上記2人ついて、今回の事案の捜査結果を待つ間休職処分が下されたと説明。勤務時間外に起きた事案に関しては把握しており、方針違反に該当する可能性があると指摘した。
そのうえで今後の外遊に影響は生じないこと、シークレットサービスとして全職員に対し極めて厳格な規約、方針を設けていることなどを強調する一方、「現職の要員に関する問題のためこれ以上コメントする立場にはない」と付け加えた。
2012年に起きたスキャンダルを受け、シークレットサービスは職員らに対し、勤務開始から10時間前までのアルコール摂取を許可しない規定を適用している。
情報筋の1人がCNNに明らかにしたところによれば、上記の2人はいずれも逮捕されておらず、現時点で訴追もされていない。