米出生数、昨年は微増 コロナ前の水準には戻らず
(CNN) 昨年の米国の出生数は前年よりわずかに増加したものの、新型コロナウイルス感染拡大が始まる前の水準までは回復しなかったとの暫定データが公表された。
米疾病対策センター(CDC)の下部組織、国立衛生統計センター(NCHS)が24日に発表したデータによると、米国内で2021年に生まれた子どもは370万人近くと、20年より約4万6000人、1%ほど増加したものの、19年の人数は下回った。
米国の出生数は14年以降、毎年平均2%の減少が続き、20年から21年にかけては4%も落ち込んでいた。出生数の減少傾向に歯止めがかかったのかどうかは、今年以降の動向を見なければ分からないと、専門家は指摘する。
21年の出生数を母親の人種別にみると、白人と中南米系では増加したのに対し、黒人とアジア系、先住民系では減少していた。
帝王切開による出産の割合は上昇傾向が続き、21年は分べん件数全体の32%、低リスク妊婦のグループに限ると26%を占めた。
妊娠37週未満の早産で生まれた子どもは約10.5%と、07年以来の高い割合を記録した。
専門家によれば、妊婦がストレスにさらされている場合は早産のリスクが高まると考えられる。妊娠中に新型コロナに感染したことが、早産のリスクにつながったとの研究結果も報告されている。