米フィラデルフィアの繁華街で銃撃事件 男女3人死亡、11人負傷
(CNN) 大勢の人出でにぎわう米ペンシルベニア州フィラデルフィアの繁華街で4日夜、複数の人物が人混みに向けて発砲した。警察によると、この事件で男女少なくとも3人が死亡、11人が負傷した。
フィラデルフィア警察によると、現場をパトロール中の警官が銃声を聞き、複数の人物が人混みに向けて発砲しているのを目撃した。
発砲が始まったのは4日午後11時半ごろ。現場では撃たれた人たちが道路や歩道に倒れていた。
警察は、乱闘が銃撃に発展したとみて調べている。使われたのは銃5丁だった。
現場にいた警官は、人混みに向け拳銃を発砲している男を見つけ、この男に向けて数回発砲。男は拳銃を取り落とし、現場から逃走した。
死亡したのは男性2人と女性1人で、年齢は22歳、27歳、34歳だった。このうち1人は、発端となった乱闘にかかわった容疑者とみられる。残る2人の犠牲者は無関係の通りすがりの人だった。重軽傷を負った11人は17~69歳だった。
現場では2丁の拳銃が回収されたが、この事件に関係した逮捕者は出ていない。
警察は州や連邦当局と連携して捜査を進めており、米連邦捜査局(FBI)も対応を支援している。警察は、容疑者の逮捕につながる情報に2万ドル(約260万円)の賞金をかけ、目撃者に名乗り出るよう呼びかけている。
米国では各地で週末ごとに銃暴力事件が多発。非営利団体のガン・バイオレンス・アーカイブによると、多数の死傷者が出る銃撃事件は今年に入って少なくとも246件発生している。