遺伝子操作したブタの心臓、脳死患者に移植 研究の一環で

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今回移植手術を受けたローレンス・ケリーさん(左)/courtesy Alice Michael/NYU

今回移植手術を受けたローレンス・ケリーさん(左)/courtesy Alice Michael/NYU

海軍退役軍人のケリーさんは自動車事故に遭い、脳死と判定された。研究目的での体の寄付については婚約者の女性が許可した。

婚約者の女性は「彼の肝臓を提供するという話だったが、移植希望者が見つからなかった。その後、ニューヨーク大学から電話で今回の研究に関する問い合わせがあり、二つ返事でイエスと答えた。彼は人助けが大好きだったから」「彼はヒーローとして生き、ヒーローとして亡くなった」と話す。

移植後、研究チームは3日間の経過観察を行い、ブタの心臓がどの程度受け入られているかを調べた。その間、患者の体は人工呼吸装置を含む機械を使って生きた状態に保たれていた。

同医療センターは声明で「初期の拒絶反応の兆候は見られなかった。移植後の標準的な投薬を行い、機械による追加のサポートは行わなかったが、心臓は通常通り機能した」としている。

また研究チームによると、ブタサイトメガロウイルスの感染の兆候も見つからなかった。専門家の間では、ブタの臓器を人間の患者に使用する際にこのウイルスが障害になるとの見方も出ている。

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