ホームレス3人を刃物で襲撃、容疑者の行方追う 米NY市
(CNN) 米ニューヨーク市内の路上で今月、ホームレスの男性3人が就寝中に刃物で刺され、1人が死亡した。ニューヨーク市警(NYPD)が容疑者の行方を追っている。
NYPDのスーエル本部長らが12日の記者会見で語ったところによると、最初の襲撃は5日に起きた。公園のベンチで寝ていた男性(34)が腹部に痛みを感じて目覚め、歩いて道を渡る姿を見た通行人が救急通報した。男性は病院へ運ばれたが助からなかった。
防犯カメラの映像には、黒いパーカーに蛍光色のスニーカー、グレーのリュック姿の男が映っていた。男が男性の使っていたシェアサイクルを乗り回したり、リュックを奪って近くに投げ捨てたりする場面もあったが、刃物で致命傷を負わせた現場は映っていない。
8日の防犯カメラは、眠っているホームレスの男性(59)を、犯人が30分間凝視し続ける様子をとらえていた。犯人はその後マスクを着け、男性を刺して歩き去った。
3人目の男性は11日午前3時30分ごろ、公園のバスケットボールコートで眠っている時に脇腹に衝撃を感じ、犯人を追い掛けたが、けがのためにまもなくあきらめたという。
警察によると、犯人は大型の包丁を使い、地下鉄で市内を移動していたとみられる。
ホームレスを狙った連続襲撃事件は3月にも首都ワシントンとニューヨークで発生していた。襲われた5人のうち1人が死亡し、ワシントン在住の男が逮捕された。