IT企業幹部を起訴、30年前の女性殺害事件で 米
(CNN) 1992年にルームメートのガールフレンドを殺害した事件で2度裁判にかけられたハイテク企業の最高経営責任者(CEO)が逮捕され、殺人罪で起訴されたことがわかった。米カリフォルニア州検察が発表した。
サンタクララ郡地検が11日に出した報道資料によると、オンライントレーニング会社レディテックCEOのジョン・ケビン・ウッドワード容疑者(58)は9日、オランダ・アムステルダムから到着したニューヨークのJFK国際空港で拘束された。
ウッドワード容疑者は、ルームメートのガールフレンドだったローリー・ハウツさん(当時25)を絞殺した容疑で起訴された。当局によると、ロープに付着していたDNAからウッドワード容疑者にたどり着いた。
ウッドワード容疑者は1990年代にこの事件で2度裁判にかけられたものの、「証拠不十分」で訴えは棄却されていた。その後、同容疑者はオランダに移住した。
ソフトウェアエンジニアだったハウツさんの遺体は92年9月にカリフォルニア州マウンテンビューにあるハウツさんの職場から約1.6キロ離れた地点で、自身の車の中で首にロープを巻かれた状態で発見された。フロントガラスの内側にハウツさんの足跡があり、争った形跡があると検察は指摘した。
捜査当局によると、ウッドワード容疑者はルームメートだったハウツさんのボーイフレンドに思いを寄せており、2人の関係に嫉妬していたという。
サンタクララ郡の犯罪研究所とマウンテンビュー警察は昨年、法医学における新しい技術を利用して、ウッドワード容疑者とハウツさんの首にかけられたロープを結びつけた。
検察によると、有罪になればウッドワード容疑者は終身刑となる可能性があるという。