ビーグル犬4千匹を米研究施設から保護 劣悪な飼育環境、子犬が原因不明の大量死
(CNN) 米動物保護団体HSUSは、バージニア州カンバーランドにあるエンビーゴ社の研究施設で飼育されていたビーグル犬4000匹を、米国内各地の保護施設に移して里親を探すと発表した。この計画については先週、米連邦裁判所が承認していた。
エンビーゴの施設では、9カ月にわたって行われた一連の立ち入り検査で動物福祉関連の違反が70件以上見つかった。米農務省の調査によれば、2001年1月1日~21年7月22日の間に、原因が分からないまま死んだ子犬が300匹以上に上っていたことが判明。同施設は再発防止のために死因を究明する措置も講じていなかった。
6月の申し立てによると、連邦当局は既にビーグル犬446匹を差し押さえていた。HSUSは今後約2カ月の間に、残るビーグル犬を同施設から移送する予定。経費は同団体が負担する。
この施設を運営していたエンビーゴの親会社イノティブは裁判所の判断を受け、カンバーランドの施設の閉鎖計画を遂行すると発表した。