世界最大種の巨大スイレン、実は新種だった 英植物園に177年前から生育
ロンドン(CNN) 英ロンドンのキュー王立植物園に177年前から生育していた巨大なスイレンが、実はオオオニバス属の新種だったことが分かった。同植物園などの研究チームが4日の学術誌に発表した。
発表によると、新種と分かった「ビクトリア・ボリビアーナ」は世界最大種のスイレンで、自然界では成長すると葉の直径が約3メートルに達する。最大の標本は南米ボリビアの庭園にあり、葉の直径は約3.2メートルもある。
ビクトリア・ボリビアーナはオオオニバス属の3種のうちの1種で、巨大な葉は約80キロの重量を支えることができる。これまでは、従来から知られていたオオオニバス属の2種の1つ、オオオニバス(学名ビクトリア・アマゾニカ)と混同されていたという。
オオオニバス属の種類をめぐっては、生きた標本がなくなったことや、コレクションが少ないことなどから19~20世紀にかけては見解が一致せず、命名も不正確だった。