トランプ氏元顧問、議会侮辱罪で有罪 議事堂襲撃調査委の召喚状に従わず
(CNN) 米連邦裁判所の陪審は22日、トランプ前大統領の顧問だったスティーブ・バノン被告に対し、議会侮辱罪で有罪とする評決を下した。被告は昨年1月6日に発生した連邦議会襲撃事件を調査する下院特別委員会の召喚状に従わなかったとして罪に問われていた。
有罪評決は、特別委員会と司法省にとっての勝利を意味する。同委員会は引き続き、証言に消極的な証人らに対して歴史的調査への協力を求めている。また司法省は、襲撃事件関連の問題への働きかけに対して厳しい監視の目が注がれる状況にある。
約2日間にわたり証拠や証言を検討した後、陪審は2件の侮辱罪の罪状について全会一致で有罪評決を下した。
バノン被告の量刑は10月21日に言い渡される予定。連邦法によれば、最も軽い刑で禁錮30日となる。
被告のチームは裁判中に弁護の手段を取らず、被告自身も証人台に立つことはなかった。
バノン被告は昨年11月、連邦大陪審により議会侮辱罪で起訴された。調査委員会の召喚状に従わず、前月の期限を過ぎても文書の提出や証言録取に応じなかったとして罪に問われた。
被告に調査への協力を求める中で、委員会は被告とトランプ氏について、議事堂襲撃発生に至る間に接触があったと指摘。襲撃前日にはトランプ氏の同調者らのいわゆる作戦司令室とされる首都ワシントンのウィラードホテルに被告がいたと述べている。
さらに襲撃に先駆け、自身のポッドキャストで「これから大変なことが起こる」との予測を語ってもいたという。