バイデン氏、学生ローン返済の減免を発表 最大270万円
(CNN) バイデン米大統領は24日、学生ローン問題に対処するための一連の新措置を発表した。借り手に対して最大2万ドル(約270万円)の返済を免除したり、現行の返済猶予措置を年末まで延長したりする措置が含まれる。
バイデン氏はホワイトハウスでの演説で、「教育はより良い生活へのチケットだが、そのチケットは多くの米国人にとってあまりに高額になっている」と言及。いまの世代は学位取得を目指すのと引き換えに持続不可能な債務を負っていると述べ、「債務負担があまりに重いため、たとえ卒業したとしても、かつて大学の学位が与えてくれた中産階級の生活に手が届かない可能性がある」と指摘した。
今回の決定に対しては既に、失望の声が多く上がっている。左派がローンの免除額をもっと増やすべきだったと主張する一方、右派はバイデン氏の措置は借金をしなかった米国人を罰するものだと主張している。ただ、米国の学生ローン制度を大幅に改革し、現在および将来の借り手を救済するというバイデン氏の選挙公約は達成した形になる。
教育省のローンを抱える年収12万5000ドル未満の借り手は、「ペルグラント」と呼ばれる低中所得世帯向けの奨学金を受給していれば、最大2万ドルの返済を免除される。年収12万5000ドル未満だがペルグラントを受給しなかった人の場合、免除額は1万ドルとなる。