米高校の上級科目で初、アフリカ系米国人研究の授業始まる

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1965年の血の日曜日事件の数日前、州兵がアラバマ州セルマの川にかかる橋で更新する人々を見つめる様子/Bettmann Archive/Getty Images

1965年の血の日曜日事件の数日前、州兵がアラバマ州セルマの川にかかる橋で更新する人々を見つめる様子/Bettmann Archive/Getty Images

(CNN) 人種に基づいた教育カリキュラムが米国各地で物議を醸している中、全米の高校60校でアフリカ系米国人研究の上級科目の授業がスタートした。

NPO団体「カレッジボード」が今年2月に発表した試験プログラムは、新年度となる8月から始まった。公民権の歴史やアフリカ系米国人の音楽、文学、芸術と人文学、政治科学、地理、科学を学際的に学ぶというカリキュラムで、授業ではアフリカ系米国人の経験や社会への貢献も掘り下げていく。

初の試みとなるカリキュラムは、来年度にはさらに実施校を拡大し、2024~25年度には関心を寄せる全高校で実施可能となる。カレッジボードによれば、これによりカリキュラムの価値が認識され、大学が単位方針に反映するための時間的猶予を確保できるという。

今年夏にはアフリカ系米国人研究の授業に携わる高校教師が首都ワシントンにある歴史的黒人大学のハワード大学に集結し、コースの枠組みを確認したり、開講に向けた準備を進めたりした。カレッジボードによれば、上級クラスを通じて教師を包括的に支援する活動の一環となる。

著名な教育者であるヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニア博士は新カリキュラムを称賛し、これは「厳しく検証された」コースであり、社会的・政治的議論の的となっている「批判的人種理論」と混同するべきではないと述べた。

ゲイツ氏は声明で「カレッジボードが現場で上級クラスを提供することほど劇的なことはない。これは究極の受容と究極の学問的正当性を象徴している」と発表。最初の奴隷船が米国に到着した1619年8月を中心に米国史を再構成する米紙ニューヨーク・タイムズのプロジェクト、「1619プロジェクト」とも異なり、活発な研究分野への「主流な」学問的アプローチになると述べた。

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