米司法省、トランプ氏側による「文書隠し」「捜査妨害」の可能性を指摘

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トランプ氏宅の捜索を巡り「文書隠し」や「捜査妨害」の可能性を司法省が指摘/Dept. of Justice

トランプ氏宅の捜索を巡り「文書隠し」や「捜査妨害」の可能性を司法省が指摘/Dept. of Justice

(CNN) 米フロリダ州にあるトランプ前米大統領の邸宅「マール・ア・ラーゴ」を連邦捜査局(FBI)が家宅捜索し、機密指定の政府文書を押収した問題で、米司法省は30日夜、連邦地裁に書面を提出し、トランプ氏側が捜査を妨害するために機密文書を事前に保管室から持ち出し、隠していた可能性を強く指摘した。

トランプ氏側が連邦地裁に、押収物の検証にあたる特任弁護士「特別補佐官(スペシャル・マスター)」の選任を求めたことを受け、地裁のアイリーン・キャノン判事は司法省に対し、30日までに書面で回答するよう指示していた。

司法省の回答書によると、マール・ア・ラーゴでこれまでに押収された機密文書は、FBIが今月見つけた100件あまりを含め、計320件を超えた。

回答書は、家宅捜索をめぐってトランプ氏側から出された書面の主張が「不完全で不正確」だと断じ、それを正すための事実を提示するとしている。

マール・ア・ラーゴの機密文書をめぐっては、大陪審が5月、トランプ氏側に全ての提出を求める召喚状を出し、6月に司法省の捜査チームが回収のため文書の保管室に入った。

これに先立ち、トランプ氏の弁護士らが保管室を調べたが、司法省によれば、それより前に一部の文書が持ち出され、捜査妨害のために隠されていた可能性が高いという。

弁護士らは捜査チームに対し、保管室を調べて機密文書はすべて確認したと説明。マール・ア・ラーゴ内のほかの場所にも残っていないと述べていた。ただし、その場でチームが室内のほかの箱を開けたり、中を見たりすることは認めなかった。

トランプ氏は文書の押収に対して権利侵害だと主張し、押収された中に自身が開示を拒否できる文書がないかどうか、第三者の立場から検討するスペシャル・マスターの任命を求めている。

キャノン氏は2020年にトランプ氏が任命した判事で、トランプ氏側の要請に応じてスペシャル・マスターを選任するとの「暫定的な」意向を表明している。要請を検討するための審理は、9月1日に予定されている。

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